- Hand-planted tree species
- お手植え樹種
天皇陛下
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スギ(無花粉)
愛媛県の林業における主要樹種
スギは、愛媛県の林業、木材産業を支える常緑針葉樹であり、県内人工林のおよそ半数を占めています。
県では、無花粉のスギ優良品種を選抜するなど、花粉症への対策にも力を入れるとともに、県産スギ材のうち、県独自の品質基準を満たす製品を「媛すぎ」としてブランド化するなど、国内外への販路拡大に向けて様々な取組を行っています。
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クスノキ
県内に樹齢2000年以上の長寿木が存在
県内の照葉樹林を構成する常緑広葉樹であり、公園等によく植栽され、広く県民に親しまれています。
生長が早く丈夫で寿命が長いため、県内各地に多くの巨樹・名木が残り、地域のシンボルとなっています。
今治市大三島町の大山祇神社では、伝承樹齢2600年の御神木をはじめ、38本が国の天然記念物に指定されています。
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クヌギ
愛媛県における特用林産物の生産を支える樹種
県内の里山林を代表する落葉広葉樹であり、1960年頃までは、薪炭材として一般家庭の暖房や炊事等に活用されていました。
現在でも、全国屈指の生産量を誇る「原木乾しいたけ」の栽培用ほだ木のほか、茶の湯用高級炭として全国に名を馳せる「伊予の切炭」の材料として利用されるなど、本県の産業を支えています。
皇后陛下
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ヒノキ
愛媛県の林業における主要樹種
愛媛県の林業、木材産業を支える常緑針葉樹であり、県内人工林のおよそ半数を占めています。
全国トップクラスのヒノキ素材生産量を誇り、国内有数のヒノキ生産地としての地位を確立しています。
県産ヒノキ材のうち、県独自の品質基準を満たした製品を「媛ひのき」としてブランド化し、国内外への販路拡大に取り組んでいます。
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タチバナ
柑橘王国愛媛にゆかりのある樹種
伊豆半島以西の太平洋側から沖縄にかけて自生する常緑広葉樹であり、常に葉が生い茂る様子などから、古くから長寿や繁栄の象徴として縁起物とされてきました。
柑橘王国愛媛にゆかりが深く、愛媛県では、南予地方にわずかに自生しています。
初夏に咲く白い五弁花は、文化勲章の意匠として採用されています。
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トキワバイカツツジ
愛媛県に自生する希少樹種
愛媛県固有の常緑広葉樹で、4月下旬から5月上旬に淡紅紫色の花を咲かせます。
自生地は宇和島市の1ヶ所のみと、分布が極めて限定されており、県の条例により特定希少野生動植物に指定されています。
同市にある南楽園では、生息域外保全のため植栽されたものを観賞することができます。
- Hand-seeded tree species
- お手播き樹種
天皇陛下
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クロマツ
愛媛県の木「まつ」の一種
海岸部の砂浜などに自生する常緑針葉樹であり、愛媛県の木「まつ」の一種として、広く県民に親しまれています。
瀬戸内の海岸部において、美しい白砂青松の景観を構成し、今治市志島ヶ原の松原は国の名勝に指定されています。
明治初期までは製塩用の燃料として、昭和中期までは菊間瓦の生産に利用されていました。
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ツブラジイ
愛媛県内の照葉樹林を代表する樹種
県内の照葉樹林を代表する常緑広葉樹で、他の同種と比較して果実が丸いため「円ら椎(つぶらじい)」という名前が付けられました。
松山城山樹叢の構成樹種であり、初夏になると淡黄色の花を咲かせ新緑の中に彩りを添えます。
生長すると樹高25mに及ぶ大木となり、県内複数の市で天然記念物に指定されています。
皇后陛下
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ヤブツバキ
開催地である松山市の花
県内の照葉樹林を代表する常緑広葉樹であり、公園や寺社境内等に植栽され、広く県民に親しまれています。
冬から春にかけて咲く赤い花は、開催地である松山市の花に指定されています。
奈良時代に編纂された「伊豫国風土記」では、本種が繁茂する様子を詠んだ句碑文が記載されています。
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イロハモミジ
美しい紅葉により四国山地の秋を彩る樹種
県内の標高300~1300mの林内に自生する落葉広葉樹です。
日本を代表するカエデの一種であり、庭園や寺社境内、住宅の庭木としてよく植栽されています。
秋には、面河渓や小田深山渓谷をはじめ、県内各地で見事な紅葉を見ることができ、広く県民に親しまれています。